無水鍋のある暮らし -それぞれの日常に寄り添う無水鍋-

無水鍋のある暮らし(高橋百合子)

2018.11.12

「焼く」と「煮る」を一つの鍋で。島魚で作る簡単アクアパッツァ

魚を食べない私が、アクアパッツァに挑戦

 

料理道具を手に入れたら、その機能を逐一試してみたくなりませんか?

私は、なります。

多分、「料理好き」というより「料理にまつわる実験好き」なのでしょう。

新しい料理道具やレシピの検証に、目がないのです。

今回も、HAL万能無水鍋一つで「焼く」と「煮る」ができると知ってから、試してみたくて仕方がありませんでした。

そして、暇を見つけては、ネットで「焼いてから煮る」料理を検索。

たどり着いたのが、イタリアの代表的な魚料理アクアパッツァでした。

どちらかといえば、魚より肉!という食生活を送っているワタクシ。

アクアパッツァはお店でもあまり頼まないし、もちろん作ったこともありません。

もっと言えば、味の記憶もおぼろげ…。

しかし、実験好きとしては、「未知の料理」と「万能無水鍋の機能」を同時に試せるこの機会を、みすみす逃すわけにはいきません。

「イメージは曖昧だけれど、なんとかなるだろう!」

そう覚悟を決め、レシピを頭に叩き込み、取材兼材料の買い出しに出かけました。

 

 

 

新鮮な卵と魚が買える産直「アグリハウスこちんだ」

 

そうして、やって来たのが「アグリハウスこちんだ」。

沖縄本島の南、八重瀬町にある産地直売所(以下、産直)です。

 

アグリハウスこちんだ

 

▲「めんそーれ」とは、沖縄のことばで「いらっしゃいませ」。

「そ〜れ〜」と伸ばすことで、フレンドリーさを表現。

 

 

▲「こちんだ」とは、「アグリハウスこちんだ」がある地域の旧名。

八重瀬町は、2006年に「東風平村(こちんだそん)」と「具志頭村(ぐしちゃんそん)が

合併してできた、まだ新しい町です。

 

株式会社茂水産

 

▲迫力ある店構え。「株式会社茂水産」の真っ赤な看板とお刺身のポスターが、

卵や野菜が居並ぶ中でひときわ異彩を放っています。

 

 

「アグリハウスこちんだ」のような産直が、沖縄にはいくつかあります。

それぞれに個性がありますが、「アグリハウスこちんだ」の特徴は施設内に鮮魚店があること。

近隣の漁港で水揚げされた魚が豊富に並びます。

しかし、この時は台風24号の通過直後で、品揃えは少なめ。

アクアパッツァ用の島魚を買うというもくろみは、あえなく消え去りました。

仕方なく、ミニトマトと島にんにくを買って、「アグリハウスこちんだ」を後にしました。

 

 

 

「おつゆ用」って何? 

「汁物」は隠れた人気の沖縄ローカルフード

 

「アグリハウスこちんだ」とスーパー2軒をまわって揃えた食材がこちらです。

 

スーパー2軒をまわって揃えた食材

 

台風で物流がストップしているため、スーパーも品薄。

そんな中で、ようやく見つけたのが、このクルキンマチ(ヒメダイ)の「おつゆ」用です。

「おつゆ用」とはなかなか珍しい表記だと思いますが、沖縄では割と普通です。

 

クルキンマチとはヒメダイのこ

 

▲クルキンマチとは、ヒメダイのこと

 

そして、「おつゆ用」というだけあり、

パックの中には骨と身がほどよくついた部位が入っています。

見るからに、よい出汁がとれそうです。

 

下ごしらえとして魚に塩をふります

 

▲下ごしらえとして、魚に塩をふります。塩の量は、魚の重さの10%が目安

 

また、ウロコもきれいに処理されているので、魚料理へのハードルがぐんと下がります。

ちなみに、「おつゆ用」は魚だけでなく、牛や豚、鶏などの肉類にも、もれなくあります。

なぜなら、汁物料理は長く愛され続ける沖縄のローカルフードだから。

丼になみなみと入った汁物は、魚や肉、豆腐などのタンパク質と野菜が摂れて栄養満点。

「元気がでる料理」として人気なのです。

 

県外の方にとっては、ゴーヤーチャンプルーや沖縄そばほど有名ではないかもしれません。

ですが、沖縄に来た際はぜひ、食堂のメニューをチェックしてみてください。

魚汁や味噌汁、牛汁、中味汁にソーキ汁のほかアヒル汁や馬汁(バジル)などもあり、汁物メニューの豊富さに驚くはずです。

 

 

 

いざ、調理開始。

肉好きが作る、人生初のアクアパッツァ。

 

それでは、さっそく、「おつゆ用」のクルキンマチでアクアパッツァを作ってみましょう。

今回、レシピは料理研究家・樋口直哉さんが考案されたものを参考にしました。

 

【作り方】

1.万能無水鍋にオリーブオイルをひく

2.塩をふった魚を入れ、火をつける。魚の両面に焼き色をつける

3.水とミニトマトとオリーブオイルを投入

4.スープがソース状になったら出来上がり

 

 

あまりの簡単さに、文字通り目からウロコのアクアパッツァ

 

え…?これだけ?

なんと、「焼く」→「煮る」→「煮詰める」のわずか3工程で出来てしまいました。

「イタリア料理」→「魚」→「難しそう」という頭の中のハードルが、ガラガラと音を立てて崩れてゆきます。

 

おまけに、「焼いて」から「煮る」という調理法は、後片付けも簡単。

HAL万能無水鍋を、洗剤をつけたスポンジで洗うだけOKです。

後片付けが面倒なことが、家で魚料理をしない理由の一つだったので、これはうれしい発見です。

 

 

▲初挑戦の料理を作りきった達成感で、ワインがいちだんと美味しく感じられます。

 

 

こうして、「魚料理をしない人」だった私は、「アクアパッツァを作れる人」に進化しました。

とはいえ、万能無水鍋がなかったら、アクアパッツァを作ろうとは、まず思わないので、道具と実験がもたらす変化はあなどれません。

 

アクアパッツァをものにするため、あと何回か作ってみようと思います。

料理というのは、くり返し作ることで身につくものですから。

そして、めでたく理想の味を掴んだ暁には、私は肉好きから無類の魚好きにさらなる進化を遂げているかもしれません。

 

 

<アクアパッツァ後日談>

翌日、アクアパッツァの残りにごはんを入れて、リゾット風にしたところ絶品でした。

これを食べるために、アクアパッツァを作りたいぐらいです。

また、数日後、買い置きしてあった鯵の干物でアクアパッツァを作ってみたところ、それなりに美味しかったです。

アクアパッツァは、いわばイタリア版魚汁。

ありあわせの材料で作れる懐の深さがあるようなので、次は鯖の水煮缶などで試してみようと企んでいます。

無水鍋コラムニスト 高橋 百合子

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